読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

zakkuri_zakkuri's blog

140字じゃ伝えられないことをときどきね。

【雑談】気持ち悪い広告って

Omfさんにエントリーしていただいたので、それへのレスポンス的に。

とても大切な指摘をしていただいたと思っています。

 

Omfさんより

「この人の中で行動ターゲティングとかリターゲティングが気持ち悪いと言われている理由がよくわかんない。」

 

確かにその通りでした。ご指摘感謝します。ちょっと今日はそこについて書き足そうと思います。

 

■誰のための行動ターゲティング?リターゲティング?

広告効果の向上、CVRの効率的なアップの施策として、インターネットユーザの検索履歴や訪問履歴を基にした広告配信というのは、それ自体として否定されるべきものではないですし、あって便利なことも多いと思います。

ただ、以前のエントリーにも記述したのですが、そのステートメントの発表やオプトアウトについての説明が、あまりに不親切に過ぎないでしょうか?

 

ある人にとっては便利、ある人にとっては不愉快。

 

 そういうことが想定されるのであれば、特に不愉快に思っている人のためにも「この広告はどういった技術の元に配信されているのか、望まない場合はどのように解除すればいいのか」などを表明すべきだと思います。誰にでもわかりやすく。これはメディア、広告配信会社ともに課せられた義務といってもいいと思います。今は「便利」が優先され、その声が大きいと(得てして聞こえてくる声はポジティブなものが大きくなりがちですから)なおざりにされがちなことだと思っています。

以前ワタシは、とあるメディアに寄せられた「苦情」に直接対応したことがあります。声の感じからは60歳代後半の男性でしょうか。

彼が曰く、

「いつも情報収集で見に行ったサイトでも、別のサイトにもいつも同じ車の広告が掲載されてくる。いつもなんだかいかがわしい精力剤のような広告が出てくる。今日おたくのサイトに行ったら、また同じ広告だ。一体どうなっているんですか?おたくはあんな広告を載せる必要があるんですか?」

 

ワタシは広告の配信の仕組み、どのような広告なのかを、分かりやすく説明していました。と、そのときふと気づいたのです。

 

「別に技術的にどうこうするという話じゃない。メディアを楽しみに見に来てくれたユーザーにクリックさせたいがために広告を押し付ける行為ってユーザーにとって鬱陶しいものだよね。それって結局メディアそのものが『不快なもの』として認識されてしまう。広告も含めて『メディア』なんだから、そのステートメントをきちんと表明すること、節度あるフリークエンシーで広告を掲出すること、クリエイティブはメディアを閲覧しているユーザーのことを良く考えて配信すること・・・本質はそこなんじゃないかな。」

 

 ともすると、ROIから逆算した配信数になるために在庫のほとんどをリターゲティング広告や行動ターゲティング広告に占められるということはないでしょうか?本来配信数はメディアがコントロールするからこそ、節度ある掲出割合で見えていたものが、「在庫の有効活用」という名のもとに、ユーザーへの見え方がなおざりになっていないでしょうか?配慮の欠けた配信をすることで、ユーザーの不快感を増すようなことをしていないでしょうか?

 

そういう意味で「広告は生活者にとって有益なものであるべき」という原点に帰る必要があると思っています。ユーザーは広告を見にメディアに接触しているわけではないのです。

 

果たして、今のメディアのうちどれだけ、フリークエンシーコントロールに配慮した媒体となれるでしょうか?配信技術についての説明やオプトアウトの方法について、丁寧に説明しているオンラインメディアがどれだけ出てくるでしょうか?

そして広告配信テクノロジーを販売している「メディアレップ」や「デジタルエージェンシー」の担当者がユーザーにどのように感じられるかということに意識を持って仕事が出来る人がどれだけ出てくるでしょうか?ただグロスの売上げを確保するためだけに、ネットワーク広告のインベントリーの獲得に奔走し、得意先からもらった宣伝予算を消化するために、ひたすらユーザーを追っかけまわす広告を垂れ流すような、モラルの低い広告やメディアはやがて淘汰され、消えてゆくと思います。そしてそんな広告は広告主にとっても有益なものとはならないはずです。

 

 

今回はデジタルに絞って話していますが、これはインターネット広告に限らず、広告全体に言えることじゃないかなとも感じています。またこの点については触れていきますね。

 

では良い午後を。