zakkuri_zakkuri's blog

140字じゃ伝えられないことをときどきね。

自分と客観視するということ そして新しいメディア。

自分を客観視するっていう作業はとても難しいです。

ブログをこうして書いて残しているのは、数日・数ヶ月経った後に自分の書いた文章を客観的に見直すことができるというメリットを感じているからで。

そういう意味ではワタシのブログは、日記の域を出ないものです。

 

よく言う「ジャーナリズム」って、とても難しいものだと思います。記者とて人間ですから、自分の感情として肩入れしたいような事件、嫌いな取材対象、できれば報道したくないこと、裏は取れていないけど間違いなく伝えても問題と思われるような憶測。いろいろあるはずです。

ただいわゆる「組織ジャーナリズム」に属している記者は、主観報道は許されませんよね。自分の書いた文章に赤を入れられ、修正し、報道として間違いのないものを表に出す。個人的な感情や偏見を極力排した記事を書く。それが組織ジャーナリズムの強みだと思います。

 

インターネットメディアがさまざまに出てきて、いわゆる「その道のプロ」とも言うべき「個人ジャーナリズム」に注目が集まっています。個人のジャーナリズムの強みは先の組織ジャーナリズムとは大局で、「オレはこう思う(←嫌なフレーズだw)」という主観で報道できるところにあると思います。こうしたメディアが出てきたことは、それを受け取る生活者の立場からすると、選択肢が多様化したということですし、テレビや新聞社が送り出す画一的な報道内容とは一線を画するものとして、非常に刺激的だと思います。

その反面、書き手のプロフェッショナリズムというのが非常に重要になってきます。「コタツ記者」では困るわけです。自分の専門分野に関しては、どこにでも足を運び、取材し、まとめ、過去の専門分野における情報と照らし、裏づけも含めて全て一人でやらなくてはならない。これはすごいことです。一朝一夕では真似は出来ないでしょう。

 

ワタシはこうした色々な情報が流れてくる今の時代はある意味、一方向に収束していくのではないか?という予想をしています。恐らくですが、インターネット「だけ」の世界、WEB業界だけでは、単一のメディア、独立性の高いメディアというのは出現することはないでしょう。本当はネットだけのメディアというのが生まれれば、面白いと思っていたのですが、ハフィントンポスト日本の思わぬ苦戦を見るからに、やはり既存メディアとIT企業ががっちり手を組んで、双方の強みを生かすようなビジネスを考えない限り、新しい「ハイブリッド型」のメディアは誕生しないように思います。

 

さてそのようなことが可能なのでしょうか?そこらへんについては、おいおい考察したいと思います。今日はこの辺で。

 

 

良い午後をお過ごしください。